緑色の自家製スパゲッティ

イタリアではカーヴォロ・トスカーノと言われ、巻いたキャベツではなくリーフ(葉っぱ)のキャベツがあります。日本では黒キャベツと言われてますが、山口ではなかなか入手困難です。
そこで、昨年夏前に種子を仕入れ阿知須の友人松崎君のお嬢さんに栽培していただく事にしました。
流石プロの農家で、見事に出来上がり昨年末リニューアル後からお店でデビューしてます。

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フラスカーティで撮った写真

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当店の店内カウンターの上で

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カーヴォロ・ネーロのパスタ製造中

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調理前の生パスタ、色が何とも言えない奇麗でしょ?

生パスタは乾麺と違って、モチモチした食感がありますので是非トライして下さい。

ローマで残り一日を

アマルフィからローマに向かうが今度は現地の運転手のみでガイドなし。
途中ポンペイで昼食をとる。
食事が終わり全員外で待っているけど運転手がいない。
中に入って食堂を捜すと隅っこの方でゆっくりと食事をしている。
日本ではお客様を待たせてゆっくり食事をするなんて考えられないと思い、イラッとしながら行くぞ!と言うと、今度はローマまでの運転手が変わると言う。食事を中断し付いてきてバスの下のスーツケースを出し始め、次の運転手が積み込む。だいぶ年配の運転手だが愛嬌が非常に良い。名前はルイージこのおじいちゃんは何かと話しかけてくる。バスが出発する前に途中のドライブインの営業マンがしきりに名刺を渡してくる。
ローマへの距離の半分よりローマよりの場所にあり、お店ではお土産も色々と取り揃えてある。
ここでは皆さん結構買い物をしていた。
お店の人は私をガイドと間違えたのか、やけに私に対してサービスが良かった。

市内に入る前から随分混み始めてきたが、ルイージは随分と割り込み運転をしながら少しでも早く着こうと思っていた。疲れている我々には非常に助かる。しかしホテルの場所が解らず、わが社のスタッフがスマホのナビで説明しながら、ホテルの近くで何とかバスを降りる事が出来た。
本当に便利な世の中になってきたもんだ。

最後のディナーは全員一緒にすることになった。
日本に帰る前の夜だが明日のプランゾが残っているのでホテル近くの中華料理にする。
随分と暇なお店でお客は我々20名だけ、女将さん風のウエイトレスもニコニコしながらサービスをしていた。
ホテルに帰り、二組の友人夫妻とバーで飲みながら今回の旅行を振り返る。

最終日の今日はホテルの出発が18時。10時のチェックアウトを終えてスーツケースなどが沢山ある為、ホテルの方が気を使い一部屋使っても良いと言う。非常に助かりました。

バスとメトロでまたスペイン広場に向かう。

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今回の旅行で私はリニューアル後に必要な物だけしか買い物をしていない。
流石に最後は単独行動を許してもらい、二人の娘にお土産を買う事が出来た。
歩いていると友人夫妻に会い、昼食は共にする。
行き当たりばったりではあるが、トトと言う名前のお店がある。
福岡のトトは私の大好きなお店で、つい名前に引き寄せられて入ってしまった。
このお店の面白い所は、最後に山盛りになっているクルミとオレンジをテーブルに持ってきて好きなだけ食べて良いのだが、食後にそんなに食べれる物でもない。サービスとしてはユニークである。

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食後はまた別行動をし最後はスペイン広場で待ち合わせる。
不思議な事にイタリアに来る度にスペイン広場で必ず会って声をかけてくる人がいる。
友人のジャンカルロとビットさん二人の友人なのだが、お互いに30年間で随分と風貌が変わってきているにも関わらず気づくことも不思議である。
これもイタリア旅行の楽しみの一つかもしれない。

ではホテルに帰って帰国の準備。
18時より早めに迎えが来て空港に向かう。
スーツケースの重量がかなりオーバーして、かなりの料金がかかりそうだ。
しかし、お世話をしてくれる人が交渉してくれて目をつむって貰う。ラッキー!

こうして無事にイタリアの空港を飛び立つ。

最後に今回の研修旅行でイタリアへの初渡航の社員が4名。
彼達にとって、かなりのカルチャーショックがあったようだが、この経験が自分の財産として残っていく事を信じて疑いません。
他のスタッフ共々イタリア料理の普及に努めてくれる事も期待しています。

アマルフィ

いよいよナポリを出発しアマルフィへ。
先ずソレントからポジターノへ向かう為、バスはソレント半島の突端までは行かないで、半島を横切る近道ルートである。

途中バールで最初のトイレ休憩。
次にポジターノではフルーツやリゾット米、ハーブ、乾燥プチトマト等を販売している屋外店舗で食材の買い物。
帰国して我が家で料理を作る楽しみが出来た。
その後ポジターノでトイレ休憩の為、再度お土産屋さんへ立ち寄る。
道路を挟んで海側にはエメラルドの洞窟へ降りるエレベーターがあるようだが、無視。
今回の旅行でカプリ島の青の洞窟には入れないだろうと思いつつ、事前にそれに代わる物があるかネットで調べていた。ところがエメラルドの洞窟があるにはあったが、船頭のチップねだりが酷いとか、ライトアップされていて感動がないとか評判が余り良くない。
折角ここまで気分良く来ているので、皆にがっかりさせたくなくての無視である。

ポジターノの一部は浜辺近くから山の中腹にかけて、ビッシリと別荘らしき建物があり近年は一軒が日本円で一億円もするそうだ。そういえばソフィア・ローレンがプレゼントされた別荘も確かここであったし、映画のアマルフィに出てくる絶景もここでの撮影があったとの事、絶景であった。
後で写真を見て、誰が撮っても美しく写るであろうと感じた。

アマルフィに着き、まずはプランゾ。しかし皆なエウロが少なくなったようだ。
たった一軒の両替屋に行って替えてもらうが、ここまで来ると流石にエウロが高い。
当日は確かレートは107円であったが118円換算だった。このブログをご覧になりアマルフィに行かれる予定のある方は、都会で両替をされてアマルフィ入りされる事をお薦めする。一言アドバイスだが、5パーセントくらい手数料の上乗せがあるようだ。

食事は Trattoria da Barracca で路地を入った小さななお店である。
カジュアルでなかなか良い。
少々塩味が強かったが店員の気持ち良いサービスがカバーしていて、とても居心地が良かった。
その後は狭いアマルフィの町を散策し、ゆったりと時が過ぎていく。
アマルフィは治安も良く、最近は日本からの旅行者も増えているようだ。
結構年配のご夫婦もいらっしゃった。
その後バスに戻り近くのホテルにチェックインする。
今回のホテルはリゾートホテルの雰囲気を醸し出している。

夕刻リザーブしてあったビーチサイドのRistorante Lido Azzurro,Amalfiに行く。

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実はサプライズで準備していた事がある。
店に着くと口の字型のテーブル配置で、何気なくメイン席に二人座って貰う。
まだ気が付いていないようだが、今日は川口料理長と中谷夫人の誕生日。

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最初にスプマンテで乾杯し、二人を驚かせながら食事の幕が開く。
前菜     イワシの2種チーズ(プロボローネと燻製モッツァレッラ)を挟んだフリット。
第一の皿  魚介の味がしっかりと浸み込んだ烏賊のリゾット。
第二の皿  白身魚のワイン蒸しレモンソース
ドルチェ   水牛のリコッタチーズのミルフィーユ
カッフェ

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ドルチェの時,主賓の二人にはキャンドルサービスをしていただく。
皆な楽しそうに過ごしているのを見て嬉しくなった。

少し時間をオーバーしてしまったが、待たせていたバスに乗り込みホテルに帰る。
ロビーで再度食後酒のリモンチェッロでかんぱ~~い!

次の日は朝食を済ませ、ホテルから街中まで歩いて降り、最後のアマルフィを脳裏に刻みこむ。帰りはタクシー。
アマルフィで最後の買い物はルーコラのリキュール(真黒なお酒)とコラトゥーラ。
コラトゥーラは帰ってからシェフの研修旅行のお薦めメニューで直ぐに無くなってしまった。日本では高価なものだけに沢山買って帰れば良かったと帰国後に悔いる。

そろそろサレルノ、ポンペイ経由でローマへと出発する。

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いざナポリへ

朝8時半,ローマのホテル出発、一路ナポリへ。
今回はバスガイドさん付で私も気が楽である。
バスは市内を出て右手にフラスカーティを見ながら、葡萄畑を抜けていく。

途中トイレ休憩でヴィスヴィオ火山が一望できるドライブインに寄る。
何気なくサラーメが目についたので、皆なに行き渡る量のパックを買い、試食をしてもらう。やはりイタリアの熟成したサラーメは美味しい。(勿論ペイザンにもあるが・・)

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ナポリに着いてからは、ナイスビューの撮影スポットやサンタルチア港の卵城近辺を訪れる。この辺りは一流ホテルが多く、治安も良さそうでナポリの印象が凄く良い。

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その後市内を歩いてガッレリア・ウンベルトの有名なケーキ店を見学しながらペペロンチーノ(唐辛子)の沢山ぶら下がったお店に向かう。
みんな珍しそうに唐辛子やレモンのチョコレートのお土産を買っていた。

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そろそろランチタイムだ。
ナポリに来たからには本場ナポリピッツァを食べなくちゃ。

Antica Pizzeria Brandi ピッツァマルゲリータの発祥のお店としては大変有名なピザ屋であるが、味の方もカメリエーレもいまいちかな?
料理はと言えば、ボリューム満点で正にアメリカン並み。
ブルスケッタのビッグな事・・・フリット ディ パタータ(フライドポテト)などはマクドナルドと差がない。
早くから予約はしてあったのだが、思ったほどに感激はなかった。
どうもローマタイプのピッツァに慣れていると、ナポリタイプは私達には重すぎるようだ。
これはナポリピッツァを愛している人たちにしては禁句かもしれないが・・・・

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それと事前の情報だけど、ダ・ミケーレの方が評判が良いようだ。
次回の為に記憶しておこう。

その後、中央駅前のホテルにチェックイン。
近辺はなんと汚いし、ガラが悪い。
ガイドさん曰く、ホテルの裏には行かないで下さい。
右も前も治安が良くないので、余り行かないで下さい。
左は少し大丈夫です。
あれ~~~!ナポリってこんなだったかな~?
それにしても浮浪者が多い。
考えてみれば市内に宿泊をするのは初めてだった。

昼のピッツァが重かったので、夜は社員以外の皆さんとすし屋に行く。
タクシー3台に分かれて行くのに、フロントの若い青年が危険だから、私が安全なタクシーを呼ぶと言う。一台づつ出発するが3台目の私達の車が来るのに15分くらい待たされる。

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しかも10エウロ以内で行けるはずの場所なのに15エウロづつも取られる。
挙句の果てに、着いた所がスペイン街のガラの悪い場所で別々の位置に降ろされている。
何とか一便目には合流できたが、2便目が行方不明、そして携帯に連絡が入り、入ってはいけない場所に降ろされたので抜け出したとの事。5人をすし屋に残し、表通りに出て何とか3人を見つけ出し店に戻る。そもそも、すし屋のある場所が治安の悪い所だったようだ。
しかし無事、食事にありつけた。みんなで寿司などを食べ終わり私は物足りなかったので、親子どんぶり(ナポリのすし屋のだ)を頼んでみる。何とビックリ、サーモンとイクラの親子であった。これには皆で大笑い。
帰りはバスにしようかと思ったが、皆の希望でタクシー3台で帰る。
帰りの料金は10エウロであった。

翌朝同じフロントマンだったので、後の祭りだとは解っていても文句(唯一知ってる下品な言葉で)を言わざるをえなかった。

(ナポリ2日目)
今日は3組に分かれ別行動。
社員の皆はカプリ島に、5人はポンペイに、私達7人は最初の予定通り、ナポリ中央駅からポッツォーリ経由で、港から船でイスキア島へ向かう。
念のために付け加えておこう。ポッツォーリの駅から港までは歩いて30分くらいかかり結構遠い、何度か道を尋ねた。
港からは余り待つことなく大きなフェリーに乗り込み、後は快適な船内の一時間であった。

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イスキア島に着くと二人の観光タクシーのガイドが客引きをしていた。
思ったよりもイスキアはひっそりしている。それもそのはず今日は日曜日だった。
港近くでは、店もレストランも閉まっていて楽しそうな事は何もなくヒッソリ。
一人の若い運転手と交渉し、島の一部の観光する事になった。
若い運転手は少しだけアンディ・ガルシア似。
車はスバルサンバーの後ろ部分を向かい合わせて座席を6席作った感じ。
私は助手席に座らせてもらう、乗り心地は悪そうだが我慢してもらう。
名所を連れ回って一生懸命に説明してくれる。

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その後食事に行くが、最初行ったところは喫茶店のようなところでキャンセル。
次の店は大当たりであった。
美しいビーチを眼下に一望できるRISTORANTE NEPTUNUS S.Angelo
私達が行くと同時に一組が帰ってくれて席に着く事が出来たような繁盛店だ。
最初はメニューを見て決めようと思ったが、オーナーが任せてくれと言うので、食べたい品を入れ、後はお任せにする。
下の料理がそれである。

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食後に私の背中側に座っていた2組の老夫婦が、食後酒をテーブルに並べて飲んでいる。その中の野イチゴが沢山浮いた赤い食後酒は直ぐにイチゴと解るのだが、黒い物が一本あり不思議そうに見ていると、私達に飲めと振る舞ってくれる。聞いてみると黒い食後酒はルーコラであった。この紳士淑女はきっと港に停泊している豪華クルーザーで遊びに来ている人達だろう。
我々の仲間の一人の女性が一緒に写真を撮ってもらっていると大変なご機嫌であった。

清算の時オーナーがパンとデザートと食後酒とサービス料は全てサービスと言う。
ありがとうだけで終わると日本人の恥と思いチップをはずむと、又しても開栓していな野イチゴのボトルを一本と陽避けの為に食事中かぶっていた帽子も全員持って帰れという。
気持ちの良い食事を終え、運転手がもう少しガイドをさせてくれと追加料金を提示してきたが大した金額ではない。
時間もあるし少しだけ延長してガイドをしてもらい、早めに港にかえる。帰ってきた時には他のタクシー運転手がいて、如何にも自分はこれだけ稼いだぞと、嬉しそうにエウロ札を見せて自慢していた。そのシーンはとても滑稽だった。
船のチケットを購入すると、日曜日だからだろうか、最終の船だったようで、余り待つ時間もなく港を出て行った。
ポッツォーリ駅まで急いで歩いて行ったが、こちらも10分程度で出発し、ラッキーな1日であった事に感謝する。

この夜は流石にディナーは食べる気になれない。社員とミーティングを兼ねてアルコールだけで終える。

明日はアマルフィ